|
My fight:U-Tube,あいび矯正歯科で見れます。 |
Encouragement of sports for educating patients
120年前、William Hunter(Eng)口腔内微生物は全身疾
患を惹起するとした。1940~1950s、病巣感染説が覆さ
れ、抜歯しても、全身状態は、改善されなく、説明がつか
なく、病巣感染説は、根拠、裏付けが無かったが、近年、下記のことが判った。
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Hunter_)
糖尿病
国際若年糖尿病学会は、歯周病は糖尿病の合併症とし
た。歯周病の感染の存在は、糖尿病患者に血糖のコントロールを悪くする。歯周炎を放置すると糖尿病の代謝に影響し糖尿病に対してリスクになるが歯周治療は、血糖値が改善する。反対に糖尿病は2.3倍歯周病に罹患するリスクがあり、糖尿病で歯周炎があると、更に血糖値のコントロールが悪くなる。
心疾患
口腔内細菌で菌血症、心内膜炎が生じることが証明され米国心臓学会で、心内膜炎に対する治療方針が定められた。初診の歯周の状態の将来の死亡率が優位な関係をもっていることが判明し、歯周病が死亡の予想因子になり、半分以上も骨吸収している人は、70%も死亡率が高く、歯周病と全身状態には、強力な相関関係の証拠がある。
歯周病は、アテローマ性の肝疾患が25%、25~49
才は、70%リスクが高く、20%以上の骨喪失を持ってい
る人は、50%のリスクが高い歯肉炎によって小さな潰瘍
が形成されると、このバクテリアが血流に乗って血管壁
の内壁に入り込み、血小板を集合させ、プラークを形成
し、血中バクテリアが増加し、血液の粘調度が高まり、溶血し、菌血症に罹患しやすくなる。 歯周疾患は、血管系疾患との相関があり、歯周病による歯槽骨の骨喪失が高いと、脳卒中、心疾患のリスクが高まり、歯周疾患は、168倍も心疾患を引き起こすリスクがある歯周病菌が、血流によって、運搬され、冠動脈の壁面にプラークが付着して炎症を生じ、動脈硬化の前兆になり、冠動脈のアテローム硬化症を引き起こす。
口腔内のバクテリアは肺に吸引され、上気道の感染を誘発する。歯周病の炎症に関与している化学物質がサイトカインIL-1で、歯肉炎は化学物質;IL-1,プロスタグランディン等が産生する。トリプロ酸がIL-1Levelを下げる働きがあるが、トリプロ酸は日本を除いたすべての国に歯磨剤に含有している。 歯周病に関連する糖尿病、心疾患に対し、スポーツにある予防効果あることが報告されている。
|
|
患者教育を成功させる為に、患者さん、歯科医院のス
タッフのことのみならず、歯科医としての生物学的行動
特性を知るだとされている。生物学は、動物と人間との
間には、明確な相違がない事を証明している。人間と動
物との間に連続性が存在するだけであり、両者の相違
は大脳の複雑さと社会的意識性の程度であり、動物の
生活環境が、動物の潜在能力の発達に必要な課題、強
化を与えるような形態になっていないだけである。患者
教育は、患者さんの思考、感情に影響し、状況を説明し
て理解させて強化し、逆に我々、歯科医も強化されてい
く。行動は、他人の監視、期待によって制限を受けてい
る。同じ種が行動する場合、背景にあるプロセスも同じ
ある。行動は、見返りがある刺激への反応が高まるとい
う学習プロセスと生殖行為が促進される場合に広まる。
嘘と自己欺瞞は生存競争に役立ち、自然選択によって
われわれの本性に組み込まれている。嘘は歯医者と患
者、歯医者と衛生士といった関係の背景に潜んでおり、
あらゆる人間関係において決定的な役割を演じる。嘘は
、正常な行いであり、反射的に意図しないで行われる。
利益を得るために、我々、患者指導するサイドは、患者
さんによく見せなければならない。歯を削れば、いくら充
填しても、間隙ができてしまい虫歯を作ることになる。ス
ケーリングすれば、歯肉の歯への付着を喪失させる。矯
正治療すれば、歯周ポケットを作り、歯肉退縮、骨退縮
を誘発する。歯医者として患者教育をやっていくには、こ
の行為が正しいと自己欺瞞を利用し、人を巧妙に陥れ、
誠実なまま嘘をついていかなければならない。自己欺瞞
に陥っていれば、自分の言葉を真実と信じて話せば、一
段と説得力が増す。患者さんを巧妙に陥れ、誠実なまま
嘘をつくには、自己欺瞞によって、自分の言葉を真実と
信じて話せば、説得力が増し、この技能を身につけるこ
とによって、患者教育を成功に導く。
スポーツの意義
運動不足症候群
運動不足症候群は、生活習慣病である悪性腫瘍、心疾
患、脳血管障害を誘発する。運動は健康寿命の延伸、
医療費の削減に有効であると認識され、文部科学省か
ら2003年、スポーツ振興基本計画が出された。1.子ども
の体力向上を目指す。85年ころから体力低下傾向がみ
られ、原因は外でも遊び時間の減少、学力評価への意
識偏重。2.地域のスポーツ環境3.国際競技力の総合的
な向上方策スポーツ振興基本計画でスポーツの意義を
定義した。2011年、スポーツ基本法が設立された。www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/
__icsFiles/..
早歩きを1日15分を行う人はハザード比1.00の運動を
していない人より、すべての死因において14%下がり、全
死因、癌、心血管疾患、糖尿病においても、身体活動の
レベルに応じて、リスクが下がっていた。1日15分運動す
る低活動量群の被験者は、非活動の被験者群と比較し、全死因死亡率が14%減少し、余命が3年長くなった。1日15分の最低運動量に1日15分の運動を加えるたびに、全死因死亡率がさらに4%減少し、全癌死亡率が1%減少した。この効果は年齢、性別、および心血管疾患リスクの有無にかかわらず当てはまった。非活動群の被験者は、低活動量群の被験者と比較して死亡リスクが17%高かった。Lancet 2011;3781244-53.
Chi Pang Wen,et al.Minimum amout of physical activity
for reduced mortality and extended life expentancy:a prospective cohort study.Lancet 2011;3781244-53.tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004551.php
運動効果
スポーツの効果には、1.運動耐容器能を改善、2.心不
全、狭心症の症状の改善、3.呼吸機能の改善作用、4.心
拍数の減少、5.心機能に対する効果、6.冠動脈狭窄の抑制、7.冠動脈内皮機能の改善、8.末梢循環を含めた循環系の効果、9.炎症の改善作用、10.骨格筋機能の改善、11.血圧の改善作用、12.脂質の改善作用、13.喫煙率減少効果、14.自律神経、つまり交感神経、副交感神経のバランスの改善15.血液凝固機能の低下、改善、16.心血管の事故、イベントの改善、予後改善させる効果などが考えられる。
www.dm-net.co.jp/okuti/2004/02/002.php
歯周病関連細菌から出される内毒素が歯肉から血管内に入り込み、マクロファージからの腫瘍壊死因子α(TNF-α: tumor necrosis factor-α)の産生を促進する。その結果TNF-αの亢進が血糖値を下げる働きをもつホルモンであるインスリンをつくりにくくする(インスリン抵抗性)。 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-012.html
糖尿病
厚生労働省の調査で、1995年の糖尿病患者数を1とすると、2003年で740万人、予備軍ば880万人で、31.5倍の患者さんがいることを示している。2007年国民健康・栄養調査で、糖尿病890万人、予備軍1320万人で、40倍になった。非感染性の疾患が40倍になったということは、遺伝だけで説明することは不可能で生活習慣が関係していることになる。
厚生労働省の調査で、1995年の糖尿病患者数を1とすると、2003年で740万人、予備軍ば880万人で、31.5倍の患者さんがいることを示していた。2007年国民健康・栄養調査で、糖尿病890万人、予備軍1320万人で、40倍になった。非感染性の疾患が40倍になったということは、遺伝だけで説明することは不可能で生活習慣が関係していることになる。国際糖尿病連合は、先進国に仲間入りした中国は人口の1割が、次に多いのはインドで、機械化が進めば、人は動かなくなり、習慣、過食などによって糖尿病が発症する。
糖尿病と癌との関係
糖尿病は血中のグルコース(糖)値が高くなる。糖とトリプトファン(アミノ酸の一種)が反応するファントン反応によって変異原生物質ができる。トリプトファンがFenton reactionを起こすとABAQという物質が形成され、このABAQが増えると腫瘍性の病変ができる。運動負荷によって発がんを抑制できる実験データが出現している。DMHという発がん物質を使ったラットに大腸癌を作るモデルで運動負荷によって癌が減少することを示している。対照群:運動しない、実験群:運動させる。運動負荷によって、異常腺窩(ACF、前がん病変)が半分に減っている、また、異常腺窩(ACF、前がん病変)の数が減っている。これが最終的に大腸癌の発生を抑える。 多くの疫学研究で、糖尿病が発がんリスクを高めることが確認されている。大規模調査(約10万人を対象にした国立がんセンターの追跡調査)では、糖尿病と診断されたことのある人はない人に比べ、20~30パーセントほどがんの発生率が高くなることが明らかになった。この調査では、糖尿病がある人のがんの発生率は糖尿病が無い人に比べて、男性は肝臓がんが2.24倍、腎臓がん1.92倍、膵臓がん1.85倍、大腸がん1.36倍、女性の場合は、卵巣がん2.42倍、肝臓がん1.94倍、胃がん1.61倍という結果が得られた。http://www.1ginzaclinic.com/AMPK.html
肥満・高脂血症からくるインスリン抵抗性は大腸癌の促進に働く。それに対し、適度な運動、カロリー制限は、抑制的に働き、運動負荷が癌発生を抑制する。マウスの実験では、加齢によって、DNAの傷の修復能が低下し傷が増え、細胞・組織が老化し、組織・器官に損傷蓄積し、その結果、癌発症する。DNAは2か月のマウスに比し、20か月のマウスに損傷が増加し、これが加齢に伴った癌発症の一因だと考えられている。公益財団法人、癌研究振興財団は、HPでこれまでの疫学的調査をまとめ、癌をふせぐための新12か条を作った。www.findmed.jp/がん/最新治療
www.ono-machiisha.com/ono_iin/doctor_advice/1NAIKA/0611
糖尿病の成立
摂取されたぶどう糖は、胃から腸に入り吸収され、門脈という血管を通って、肝臓に入り半分位を取り込んで、残った糖が全身を巡っていく。インスリンは、食後、血糖値が上昇すると膵臓から分泌され、肝臓、筋肉に流れ、肝臓、筋肉にぶどう糖が取り込まれるために血糖値が上昇せずに済む。肝臓、筋肉には糖の取り込みを促進するインスリン受容体があり、インスリンが血糖値を調整して、血糖値が上昇しないようにする。インスリンが出ているにも関わらず、血糖値が高く、効いていないように見えるような状態のことをインスリン抵抗性という。痩せると、インスリンの効きがよくなるインスリン抵抗性が改善され、少ないインスリンで以前より低い血糖値に至らせる。
脂肪中心仮説
「脂肪中心仮説」とは、内蔵型肥満が悪だとする説。ほとんどのヒトが痩せているので、異所性脂肪(脂肪肝、脂肪筋)はない。太り、内蔵型肥満が生じ内臓脂肪がたまってくると内臓脂肪からFFA(遊離脂肪酸)が漏れ、それが肝臓に行くと脂肪肝、筋肉に行くと脂肪筋となる。遊離脂肪酸とサイトカインが分泌されるとインスリン抵抗性に結びつく。その結果、血糖値が下がらなくなり、血糖値が上がる。高インスリン血漿が起きると血圧が高くし、インスリン抵抗性が脂質異常症を誘発する。メタボリックシンドロームのパラメータは内蔵型肥満を中心としてインスリン抵抗性を介して、高血糖、高血圧、脂質異常症が揃ってくる。内臓脂肪が減るとインスリン抵抗性がよくなる。
jams.med.or.jp/symposium/full/128034.pdf
|
脂肪中心仮説 |
高齢化と運動量減減少との悪循環
高齢化→運動量減少→活力低下→体脂肪量の増加→筋肉の衰退→年齢相応にふるまおうとする→社会心理的老化→不安→運動量減少→健康悪化→心臓病、高血圧→不安、このスパイラル、悪循環になってしまうので運動量を増加することで、スパイラルをカットする。65歳以上の農村での研究では、脚力低下は年齢と関係なく、日常生活の歩数量と関係を示している。若いときにどういった身体活動してきたかも重要だが今、現在どれだけの運動を行っているか、何を行っているかがより重要だ。この研究はいまからでも遅くはないことを示唆している。自分に対し、どういう課題を与えるかが重要だ。
「運動強度 」
「最大酸素摂取量(V-O₂Max)」は運動能力の指標で最も用いられ、選手の最大酸素摂取量が判るとオリンピックマラソンの順位がついてしまう位の指標になっている。酸素消費量測定の利点は、1.運動中の酸素運搬能と利用能を反映している、2.有酸素性体力の標準測定として有効、3.運動に利用された情報が得られる。
酸素摂取量と二酸化炭素の排泄量を組み合わせることによって運動中に得られたエネルギー源の情報を得ることができる。呼吸商よって、運動が脂肪を使っているのか?糖質を使っているのか?が判る。
「心拍数」脈をとって、運動強度によって変化する心拍数を計算している。心拍数を目当てにして、運動強度を設定する。 心拍数によって運動強度を設定しようとする。
「最高心拍数(HRmax)」の算定方法、最高心拍数は年齢によって変化する。
最高心拍数(HRmax)=220-年齢。目標心拍数は最高心拍数を基準にして決定する。年齢が68で安静時心拍数が60、70%の運動負荷でトレーニングするとどうなるか?最高心拍数(HRmax)は、220-68(年齢)=152になる。目標心拍数(HR)=(HRmax)×運動強度(×1.15)、1.15かけてしまうと運動強度が高まってしまうので、通常、1.15をかけない。運動強度を0%にするなら0.7かける。求める心拍数は160×0.7=112になる。
カルボーネンの式:HR=[(HRmax-HRrest)×運動強度]+HRrest(安静時心拍数)、160(HR max)-60(HRrest)×0.7+60(安静時心拍数)=130(求める心拍数は137ということになる)。HRrest(安静時心拍数)は、普通の人は60-70、大学生マラソン選手は37-8と数値に差があるので安静時新パック数を省いて考える。安静時心拍数を0と設定し目標心拍数を求める。若年成人には、カルボーネンの方がよい。一番下を0にしているので、カルボーネンより低い値になる。中高年の場合は、最高心拍数に運動強度を×という方法がよい。脈で運動時心拍数を計測する。
体が運動エネルギーを作り出す仕組みには有酸素運動と無酸素運動の二通りがある。
「有酸素運動」
脂肪と糖質からエネルギーを作り出す仕組み、エネルギーの生産に酸素を必要とし、運動強度の低い運動で使われる。
「無酸素運動」
筋肉や血液中に蓄えられたグリコーゲンや糖質からエネルギーを作り出す仕組みで、エネルギー生産に酸素を必要とせず、運動強度の高い運動で使われる。続けていると徐々に乳酸が蓄積され 筋肉に痛みを感じ、筋肉が運動を続けることができなくなる。有酸素運動は、必要な酸素が供給されている限り運動を続けることができるが、酸素を得られなくなるとエネルギー生産は無酸素運動に切り替わる。
AT(Anaerobic Threshold : 無酸素性作業閾値)
有酸素運動と無酸素運動の境界のことで、AT心拍数とはATに達する心拍数のこと。この領域に突入してしまうと無酸素的なエネルギー生産が始まり、乳酸が生成されるようになる。 生成される乳酸の量が乳酸除去能力を超えると、徐々に乳酸が蓄積され筋肉の収縮ができなくなる。有酸素運動(Aerobic exercise)は、好気的代謝によってヘモグロビンを得るため長時間継続可能な軽度または中程度の負荷の運動で、それに対し無酸素運動とは嫌気的代謝によって酸素の供給が逼迫した状態でも一時的にエネルギーを得る高負荷の運動をいう
自覚的運動強度(RPE)
主観的運動強度は自覚症状によって、運動強度を15段階に分け、運動強度を求める。安静時を6、最大努力発揮状態を20にし、数値を「Borg Scale:ボルグスケール」という。この数値に10倍すると、その時の心拍数に相当する。年齢などにより差異があることに注意が必 要である.運動負荷強度、自覚症状が心拍数を反映している。無酸素性作業閾値が13「ややきつい」あたり、AT,無酸素性作業閾値よりきついとアネロビックエクササイズになり、これより楽だと、エアロビクスエクササイズになる、ややきついところがATレベルということになる。 運動時の主観 的負担度を数字で表したもので,Borg Scale が代表的である.Borg Scale は,数字を 10 倍 するとほぼ心拍数になるように工夫されている
最大酸素摂取量
トレーニングによってどのような効果が得られたのか?体にどのような変化が生じたのか?全身持久力の測定方法は、1.パフォーマンスの変化、2.呼吸循環機能の変化、最大酸素摂取量の増加で表される、全身持久力の改善、3.運動中の有酸素的ATP(エネルギー)産生の向上で認識する。2.呼吸循環機能の変化は、最大酸素摂取量の増加で表される。3.運動中の有酸素的ATP(エネルギー)産生の向上:筋組織に毛細血管が張り巡らされ、発達していく。同じことをやっていると、前より楽になったのは、ATレベル(ややきついレベル)が上昇したことになる。ミトコンドリアが増殖、発達してきた、このようなことで持久力が向上していく。
2.PWC170::心拍数170のときの仕事量の測定、どういったときに心拍数170になるか?最大酸素摂取量より低い強度で170になったとき、PWC170にするには、次第に強い運動強度が必要になってくる。3.PWC75%HRmax:最高心拍数の75%のときの仕事量である。運動によってそれが多くなってくる。(最高心拍数=220-自分の年齢)×0.75になるとき、どんな強い運動をしたか?で判定する。4.無酸素性作業閾値(anerobic threshold,AT):運動が激しくなると、呼吸が増加し血中乳酸濃度が増加する。ATがどういった運動負荷の時に出てくるか?で持続力を判定しようとする。
|
ATの判定:解糖系のエネルギーを行ったとき、十分な酸素を供給されたときには有酸素性運動として糖質が分解される。酸素の供給が少ないときに無酸素性供給機構として乳酸が副産物ができる。血中乳酸が出てきたということは無酸素性エネルギー供給機構が始まりを意味する。左に行くほど、運動強度が強くなり、100%がMax,All Outということになる。これ以上強い運動はできないところ。白点線が、急に乳酸が多くなり、その位置が無酸素性運動が始まったということになる。線から左が有酸素性運動、右が有酸素性運動、境界、点線がATになる換気量を見てみると、白線から換気量が増加している。白線のところで、エネルギー供給機構が変化している。
オリンピックマラソン選手は、100mを17,8秒で走っているが、有酸素性運動をしている。2時間走るには、有酸素性運動をしなければならないわけで、ATレベルより低い運動強度である。故に、長時間の運動ができることになる。私たちが、100mを17,8秒で走ると無酸素性運動になる。運動することによって、ATレベルを上げることが目的。これによって、有酸素性か無酸素性か判定することができる。主観的運動強度、ボルグスケールを見て判定して運動する。
METs
(Metabolic Equivalent、メッツ)は運動強度の単位で酸素摂取量を指標として運動強度の目安で、安静時に使っている酸素摂取量を1として、それぞれの身体活動で何倍い相当するかの指標。2倍だったら2メッツ、3倍だった3メッツとなり、身体活動は3メッツ以上とされている。厚生労働省は運動強度とMETsの関係を示した。時間をかけて3メッツになることが1エクササイズということになる。3メッツの運動強度であれば、バレーボールなら20分。水泳は8メッツなので7-8分で1エクササイズ。スポーツは、廃用症候群の予防、改善のために期待が大きい。
消費エネルギー=METs×実施時間(h)×体重(kg)×1.05。60kgのヒトが掃き掃除を1時間したとすると、3.3(METs)×1h×60kg×1.05=207.9kcal、体脂肪1gのエネルギー量は7.2kcal、207kcal÷7.2kcal=28.8gの減量になる。60kgの人が30分ジョギングしたとすると、7METs)×0.5h×60kg×1.05=210kcal、210kcal÷7.2kcal=29.16gの減量ということになる。http://seniorlife50.com/entrypost-746.html
When(いつどのようなスポーツを行うべきか?)
成長期の運動
成長期の運動は、健康な体を作るために必要で、粘り強さ、力強さ、巧みさの発達に合わせる運動が大切。発達する時期に合わせて適切な運動しないと運動の障害をもたらしてしまうので、子どもの発達を理解しなければならない。女子は11歳頃から13歳頃、男子は、2年遅れて、13歳頃から15歳ころに急速に身長が伸張し、最後の2年後に成長が停止する。各人が成長発育時期が違うが成長率は同じ傾向がある。成長期に適切な運動刺激が与えられれば、丈夫な大人に成長する。大人と同じ内容を実施したのでは同じ効果がえられないだけでなく、スポーツ障害をもたらす危険性がある。
Speed:11歳以下の小学生:脳・神経系の発達が著しく、この時期に習得できる動作は大人では困難。いろんな動作に挑戦し、スマートな身のこなしを獲得するためマスボクシング主体にする。Stamina :12-14歳の中学生は呼吸・循環系の発達が著しい時期、持続力を増強でシャードーボクシング、縄跳び主体、過度なサンドバックは控える。軽い負荷で持続的な運動、スマートな動作の能力を身につける。Strength:15-18歳の高校生:筋・骨格系の発達が著しい時期、力強さの能力を高めるため、筋トレを始める時期である。負荷を増大させ、スマートな動作を長続きさせるとともに、力強さを身に着ける。サンドバック打ちを主体にする。身長の年間発育量が低減した時期から始める。
5S:Speed,Stamina,Strength,Skill Strategy
筋種でトレの手も異なる。1. Stamina(粘り強さ):筋持久力をたかめるトレ、2. Strength(パワー):筋パワーを高めるトレ、3.筋肥大を狙ったトレがある。Staminaは全身的持久力(呼吸循環系)と筋持久力(筋系)に影響される。エネルギー源の糖質、脂質、酸素を筋肉に送る機能、心伯機能とエネルギー源を反応させる筋肉の機能、ミトコンドリア量、動静脈酸素交叉、動静脈酸素格差、運動種目の効率、スキル、つらさに耐える意志力に左右される。Strength:最初、筋繊維数増加で筋力が増加、されに筋肥大で筋力が増加する。Skill(攻撃、防御):必要な筋肉のみが緊張し、調整力が優れていることだ。「オーバーロードの原理」は体力の各要素を高めるためには、該当する要素に水準を上回る負荷強度を与えることである。「トレーニング効果」とは、体力が向上するので、暫時的に運動負荷強度が強なることである。「特異性の原理」:目標とする運動の遂行能力を向上させるためには直接参加する筋群を強化する。力強さの向上には、筋への刺激が、粘り強さには、呼吸、循環系への刺激が必要だ。瞬発力を必要としているのに、ジョギングでは効果がないので、見合ったトレーニング方法が必要だ。パンチの出しはじめて、手が伸び始めと、まっすぐに伸びたときは、筋力が異なる。ショートでの筋力、ロングでの筋力と見合ったトレーニングが必要になる。
小学生は神経系、中学生は心肺機能、高校生は骨格、筋肉が成長し年代で成長部分に差がある。運動神経を伸ばす適した時期は、小学校の時期で身長のピークに達する前の時期に相当し、動作の習得の「Skill(巧みさ)」の発達が著しい。この時期に井上尚哉は弟の拓真とマスして相手に指一本触れさせないボクシングを身に着けたのでは?この時期に粘り強さの動作の習得は、心肺系の体ができていないため、粘り強さの訓練は向かない。中学生で身長の年間発育量がピークに達するあたりに心肺系が成長し、「Stamina(粘り強さ)」の発達が見られる。高校生の時期に「Strength(力強さ)」が発達する。
小学校
人は体が均一に成長するのではなく、小学生は神経系が成長し、中学生は心肺機能、高校生は骨格、筋肉が成長するなど、年代によって成長する部分に差がある。運動神経を伸ばすのに適した時期があり、幼児期・学童期におとずれる「ゴールデンエージ」と呼ばれている。小学校の時期、身長のピークに達する前の時期は、動作の習得などの「Skill(巧みさ)」の発達が著しい。この時期に井上尚哉は弟の拓真とマスして、相手に指一本触れさせないボクシングを身に着けたのでは?この時期に粘り強さの動作の習得は、心肺系の体ができていないため、粘り強さの訓練は向かない。体力の発達時期に合わせてトレーニングすると効果が得られる。
Skill(巧みさ)とは、適当な力を出して動くときに発揮される運動で、要素的運動が協調して行われ、余分な筋肉を使わない。目的に合うように適切なタイミングで適当な筋肉が働く。Skill(巧みさ)は3つの要素によって成り立つ。1.感覚受容器から筋肉へのフィードバックが時間的・空間的に高度に組織化されている。2.目的に合うように適切なタイミングで適当な筋肉が働く。3.適当な力を出して動くときに発揮される運動。神経系が急速に発達する3歳前後、神経細胞の樹上突起が急激に伸張し、手を動かすことなどに応じて、神経回路が形成されていく。乳幼児期にいろんな種類の手を使った遊びを経験することが中枢でのプログラミング(プログラム形成)に役立っている。
神経系が急速に発達する3歳前後、神経細胞の樹上突起が伸張し、手を動かすことで、神経回路が形成されていく。乳幼児期に手を使った遊びを経験することが中枢でのプログラミング(プログラム形成)に役立つ。新生児期の付随の反射運動、反射動作、原始反射などがみられるが、1歳ころから反射系の動作が抑制され、随意動作が主体となる。5歳ころまでに基本的動作が習得され、3-5歳にいろんな体験をすることが大切になる。巧みな動作の練習効果は8歳前後が最も高い。立って歩いて走って跳ねるという基礎的運動機能は6歳頃に確立されていることに起因する。それが全身運動の基礎になっているので、8歳前後に急激に発達する。
全身反応測定器によってランプが付いて、跳ね、両脚が床から離れる迄の時間を測定が行われる。小学校の高学年当たり迄が発達がいちじるしい。小学校の高学年がピークで、どんどん落ちていく。その前に神経系の著しい発達がみられる時期と一致する。困難な動作、身のこなしは、11歳前に行っていることが望ましいことになる
「Stamina(粘り強さ)」
「Stamina(粘り強さ)」は乳酸素系の能力で、最大酸素摂取量で評価される。成長期に最大酸素摂取量が増大する。中学生の時期に粘り強さの向上に努めると効果がある。粘り強さは、酸素を供給する肺、心臓、血管系の器官の機能、筋肉の代謝特性、毛細血管網の発達、筋肉の中のエネルギー源の量などで決まる。体が急成長する時期に、栄養素、酸素を供給する肺、心臓、血管の器官が発達するので有酸素運動を実施しているが望まれる。肺、心臓、血管の発達は成長後では遅いと考えられる。発達している時期に「粘り強さ」を作っておかなければならない。心臓の重さの急増は思春期にみられ、男性は、その後も増加するが、女性では17歳頃に増加は止まる。
持久力の指標で有酸素性能力や有酸素性パワーとも呼ばれ、運動中に体内(ミトコンドリア)に取込まれる酸素の最大量を示し、有酸素性能力や有酸素性パワーとされる。測定法の直接法は、自転車エルゴメーターやトレッドミルで最大努力での運動中に採気された呼気ガスを分析し、1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量を算出する。一方、間接法では、最大努力までは行わず、心拍数や運動負荷などから最大の値を推定する。男性20歳代の平均値は、体重あたりで40ml/kg/min程度だが、エリート長距離選手の最大酸素摂取量は90ml/kg/minにもなる。心血管系疾患の罹患率や死亡率とも関連し、全身持久力の評価、健康を表す指標となる。
|